« 003 麺屋ZERO1@四谷三丁目 ガッツ系ラーメン大盛り | トップページ | 005 麺や佐市@錦糸町 牡蠣拉麺 »

2013年1月20日 (日)

004 四谷がんこ総本家@四谷三丁目 天然記念物ラーメン

Img_9862_small
店名:

 一条流がんこラーメン総本家
最寄駅:
 四谷三丁目
メニュー:
 天然記念物ラーメン 700円
++++++

 

 ※以下の長々した文をまとめると、「がんこ総本家のオヤジさんが昔ながらの中華そばを作ったうまかった。オヤっさんすげえ」で終わりです。やったー省電力!

 

 がんこ家元というととっぴな(あるいは豪勢な)材料でラーメンを作ってみたりめちゃ塩辛いラーメンを出してみたりと色々なイメージがあるのだと思うのですけども、あってるのだと思いますけども、ほんとラーメン職人さんなので持ってるラーメン哲学がすごいのですよね。自分らがラーメン食べてるときに話す家元の言葉の間にチラッと入ってたりして。あ、今のはオヤジさんじゃなきゃ言えないセリフだ、みたいな。

 でその哲学を支えてるのはたぶん、長いラーメン屋さん経営の経験であったり、人生経験そのものであったり。するのでしょうけども、まだまだ全然うっすい人生を送ってる自分なんかじゃきっとこうだろうなんて想像したりしれっと語ったりできるものじゃないのです。で辛うじて分かるのは、(自分のような)そんじょそこいらのラーメン好きじゃきっと並び立てないほどのうまいものを、うまいラーメンを、昔ッから食べて食べ歩いてきたということ。そのあたりもラーメンの味の、味を組み立てるりくつの説得力になってるんでしょうなあ。と思ったりするわけです。ここまで前置き。

 

 そんな家元が口をすっぱく言うのが、きみたち今の店売り半インスタントラーメンばっかりくっちゃだめだよ、ラーメンにしろラーメン以外にしろ、ほんとうまいもの食べなよ。ラーメン食べるなら本炊きスープだよ本炊き。とそんなこと。昔ながらのお店でも、ほんとにそういう既製品のまじりけなし本物づくりのお店の味は違うんだから、とそんなようなこと。

 で今回のラーメンが、じゃあ作って見せてやるよそういうラーメン、というコンセプトの中華そば。

「鬼子母神下に有った、あの幻の名店、栄屋(蕎麦屋)の中華そばを私流に再現」したラーメンだそうです。栄屋・・・インターネッツでちらっと電子の波を覗いたら栄家とも表記されてて自分の知識にも当然ない、でも家元がいう価値ある正統派ラーメン。だそう。何を食べてもおいしい蕎麦屋さんだったそうで、つい数年前までやってたそう。だそうだそうと伝聞でしか言えないのがつらい。やってる頃に教わりたかったですよ・・・ほんと。

 

 そして出てきたのはなんの変哲もないラーメン。縮れた中細麺のいわゆる中華麺に、きつね色のまじりっけないスープ。控えめにスープ表面に見える油。モモ肉の煮豚(これはモデルとは違う家元による昔風ラーメン演出のためのアレンジだそう、モデルはバラ肉煮豚)。当然変哲があったらダメなんでしょうけどね。だ、だが待てよ、このスープは・・・!とスープを飲んでみると、いやーーー。うまいですよこれ。ねえ。

 言葉で簡単に言ってしまうとたかが再現、なんですけどねえ。頭の中のノスタルジアがうまいと告げているとか意味の分からない恥ずかしいセリフも出てきますよ、今考えたんですけども。お蕎麦屋さんのラーメンというのはダシが入って中華料理やさんのラーメンはダシというものが入らないっていうそういう明確な違いがあるとのことです。へーそーなのですか、と自分がおぼろげに思う正面で家元はそのあたり強調してました。

 食べているラーメンには確かにおだしの香りがぷんと漂う。中華そばの香り。家元ならではのアレンジなのかモデルの再現のうちなのか、醤油の主張がでしゃばらないまでも、スープのおだしにしっとりなじみながらも存在感をアピールしていて、一口すする中でも自分が記憶の中に抱いている醤油味の中華そばらしさを形作ってるわけです。煮豚も今よくある繊維が崩れてとろける感じのものでなく、かみ締めるとモモ肉の柔らかな繊維の感触を楽しめつつじわり肉のうまあじが染み出す。豚の仕込みの際に、ラーメンにも使われてるカエシの中に豚の味を出したんだなってほんの少し分かる豚味とカエシ味の等価交換後の味(味が抜けてるとは言わない)。

 

 濃い味というわけじゃないスープをしっかり縮れの間に抱えた細麺をですね、一心不乱にすすりこんで名残惜しげな完食。最初から最後までふつうの中華そばでした。ふつうのおいしい中華そば。すっきりと柔らかながら印象に残るスープ。こういう中華そばをいっぱい食べたいもんですねえ。と思ったりしつつお代わりを我慢しての退店。だって後ろにもしっかり並んでますし悪いですしねえ。

 特別な材料じゃないふつうのラーメンを出すと宣言しておいても、食べてみたいとそれだけ数多くの人に思わせる、そういうあたりに家元らしさが現れてるんだろうなあとわかったようなことを言ってみたり。

|

« 003 麺屋ZERO1@四谷三丁目 ガッツ系ラーメン大盛り | トップページ | 005 麺や佐市@錦糸町 牡蠣拉麺 »

ラーメン」カテゴリの記事

新宿区」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/545894/56586130

この記事へのトラックバック一覧です: 004 四谷がんこ総本家@四谷三丁目 天然記念物ラーメン:

« 003 麺屋ZERO1@四谷三丁目 ガッツ系ラーメン大盛り | トップページ | 005 麺や佐市@錦糸町 牡蠣拉麺 »